2022年6月20日
第195回
名古屋和合ロータリークラブ創立50周年事業顛末記
 6月15日水曜日。私が所属する名古屋和合ロータリークラブの創立50周年記念式典と祝賀会が名古屋観光ホテルで開催されました。名古屋市長を始め大勢の来賓の方々をお迎えし、コロナ過の中では大変盛大な式典及び祝賀会となりました。
 実は私は50周年事業の実行副委員長として約2年前から種々の会議や打ち合わせに関わっていましたので今日に至るまでの顛末についてお話ししたいと思います。
 先ず50周年事業のテーマについて議論しました。ロータリークラブの記念事業ですから、只内輪で祝うだけでなく何か社会に貢献出来るような事業にしたい。そこで2026年に愛知県で開催されるアジア競技大会が浮上し、これを支援しようと云うことになりました。4年先のイベントの支援と云うのも突飛で無理があるのではと云う意見も出ましたが、誘致に関わった実行委員長の強い思い入れがあり決定しました。
 次にそれに相応しい基調講演を誰に頼むか。橋本聖子オリンピック担当大臣とか鈴木大地スポーツ長長官とか大物政治家の名前が上がりましたが、二転三転の末、実務的にアジア競技大会の実行計画に関わっておられる大阪体育大学学長、原田宗彦先生にお願いすることになりました。
 もう一つアジア競技大会を盛り上げるキックオフコンサートを開催することになり、地元の八神純子さんを起用することに決定しました。
 大筋が決まってからは、総務委員会、式典委員会、懇親会委員会、記念誌委員会など部会ごとに会議を開いて計画を練ることにしました。この半年くらいは毎週のように何処かの委員会が開かれていましたが、私は副委員長なので、全体会議はもちろん、部会にもほとんど出席していました。最近夜は暇なので出席することはあまり苦にはなりませんでしたが、どの打ち合わせ会も最初の少しの間は、今日の議題について説明があり意見が出されますが、いつの間にかお酒が出始め、はっきりした結論も出ないままに主旨とは関係の無い宴会になってしまいました。もし冷静な他人が聞いていればこれで果たして当日上手く出来るのだろうかと心配になると思います。ところが和合ロータリークラブの場合は上手く出来るのです。以前にも地区大会とか大きなイベントを何度も経験しましたが、何時も事前打ち合わせはこんなものでした。しかし、当日は他所のロータリアンがビックリするような素晴らしい出来栄えになります。
 今回も式典に先駆けて4月27日に愛知県芸術劇場大ホールで八神純子さんのコンサートを開きました。今更八神純子?と云う声もあり、加えてコロナ過で集会に抵抗のある人も多く、しかも一般に公開している訳ではなくロータリー関係者だけで売ろうと考えていましたのでチケットが売れないのでは無いか、大赤字になるのでは無いかと、これは本気で心配しましたが、それこそ我が和合ロータリアンの努力で採算ベースまで売ることが出来、そればかりか来場もしてもらえて会場は予想以上に埋まりました。しかも八神純子さんの素晴らしい歌唱力と演出でコンサートそのものが大好評でした。事前評価より事後評価が上がったと云う珍しい結果となりました。
 そして基調講演。原田宗彦先生が「社会を幸福にするスポーツ地域マネジメント」と云うテーマでスポーツイベントの誘致、開催が如何に地域活性化につながるかと云う講演をされ、アジア競技大会が愛知県にどれだけの経済効果をもたらすかも例に挙げて大変有意義な話をされました。これも講演前までは、原田先生は有名人では無いし、客寄せパンダにもならないとあまり好評では無かったのが、講演後は今回のテーマにあった素晴らしい講演だったと好評でした。こちらも事前評価より事後評価が上がった珍しい例になりました。
 〆は祝賀懇親会。これも我々の手作りの素晴らしい会になりました。今回も他所のロータリーの人達が和合は凄いと感嘆していました。私自身も副委員長として色々な役目を果たしました。
 祝賀会後のご苦労さん会ではこれぞ和合ロータリーの底力だとお互いに自画自賛しながら、いつの間にかいつもの酔っぱらい集団に戻っていました。