2025年7月22日
第232回
暑さに負けてリタイア!
 早くも連日猛烈な暑さがやってきました。梅雨なんかあったような無かったような感じでいきなり真夏です。
 そんな中でも特に暑かった7月6日の日曜日、無謀にもゴルフに行きました。しかも85才の私を筆頭に、82才、80才、最年少が75才の老人組です。出かける前に家族から無理をしないように、ハーフで止めるように言われ、私自身もハーフで止めるつもりでいました。ところが完全防備をして、即ち、キャディさんが着るような、冷風チョッキを着て、冷水ネックレスを巻き、その上氷嚢も持ってスタートしたら、思ったほど熱くなく、あまり消耗せずに前半を回ってしまいました。
 前半はショットも良く、スコアもまあまあだったので、昼休み中も誰もやめると言わないので、私だけやめるとも言いだしにくく、午後もスタートしてしまったのです。午後の暑さは尋常では無く、名古屋は37℃だったそうですが、ゴルフ場も35℃を超えていたようで、流石に13番位から冷水ネックレスの効きも悪くなり後頭部がくらくらし始めました。このまま無理して続けていたら熱中症になってしまいそうだったので、15番の茶店でリタイアすることに決めました。
 迎えのカートが来てくれて、かなり年配の運転手さんが、「続ける勇気も要りますが、辞める勇気も大事です」と褒めてくれました。クラブハウスに着きと、職員の皆さんが合う人合う人「近藤さん大丈夫ですか?」と気遣ってくれて、「先ずここに休んでください。」と休養室のような処に連れて行かれ、OS1を渡されて「これを飲んで横になってください。」とほぼ強引にベッドに寝かされました。
 「私は熱中症になった訳では無く、なるといけないから予防的にやめただけで元気だから。」と言っても通用しません。下手をすれば救急車でも呼びそうな雰囲気で大袈裟になってしまいました。私としては汗で体が濡れているし早く風呂に入ってさっぱりしたいのですが、それを理解されて風呂に入るのに少し(だいぶん?)時間が掛りました。
 予定通りハーフでやめておけばこんな事にはならなかっただろうと反省と言うか苦笑いをしながら帰路につきました。
 夜は別の会の食事会があり出席しました。勿論、暑さの話になり、この暑さの中でゴルフをしたと云う人が居て、よく頑張ったと褒められていましたので、つい私も「実は私も今日ゴルフをした。」と言ってしまいました。「先生、その年で凄いですね!」とか言われたので、実は途中でリタイアしたと言いそびれて、如何にも完走したような雰囲気で話をしてしまいました。
 情けない年寄りのお粗末な茶番劇でした。
ホスピタルズ・ファイル